今回は、実力派ダンス&ボーカルグループ「Da-iCE」の魅力的な楽曲を厳選してご紹介します。
近年、TikTokでの楽曲バズりや日本レコード大賞受賞など、めざましい活躍を見せているDa-iCE。2011年の結成以来、確かな歌唱力とダンススキルで多くのファンを魅了し続けています。今回は、数々のヒット曲の中から、特におすすめの5曲を、その魅力や制作秘話とともにお届けします。
1. CITRUS (2020)
「CITRUS」は、Da-iCEの代表曲として不動の地位を確立した楽曲です。玉木宏主演ドラマ「極主夫道」の主題歌として起用され、メンバーの工藤大輝と花村想太が共同で作詞を担当しました。
楽曲の特徴は、力強いロックサウンドをベースに、心に響く歌詞と印象的なメロディラインが絶妙にマッチしている点です。特に「自分が信じた道を極める」というメッセージは、ドラマのテーマとも見事に調和し、多くのリスナーの心を掴みました。
特筆すべきは、一発撮りパフォーマンス動画配信プラットフォーム「THE FIRST TAKE」での圧倒的な歌唱力を見せつけたパフォーマンス。この投稿を機に爆発的な人気を獲得し、YouTubeでは急上昇ランキングにチャートイン。その後、TikTokやYouTubeでカバー動画が多数投稿されるなど、SNSを中心に大きな話題を呼びました。
そして2021年、栄えある日本レコード大賞を受賞。Da-iCEにとって初の快挙となり、グループの実力を広く認知させる重要な転換点となりました。
「THE FIRST TAKE」での彼らのパフォーマンスは圧巻でした。特に花村さんの透明感のある高音ボイスと大野さんの力強い歌声のハーモニーは、グループの真価を存分に引き出しています。アーティストの実力が如実に現れる一発撮りという場で、これほどの完成度を見せられるグループは稀有な存在だと言えるでしょう。
2. スターマイン (2022)
「スターマイン」は、SNS時代を意識して緻密に計算された楽曲です。特徴的な”がなり声”の歌い出しと、1から5までの数字が散りばめられた歌詞が印象的。リーダーの工藤大輝が、現代のプラットフォームを意識した緻密な楽曲制作を行いました。
特筆すべきは、TikTokでの展開を意識した細部へのこだわり。サビを15秒ぴったりに調整し、印象的な歌い出しの「ああ~」という唸りも15秒の中に収まるようBPMを130から131に微調整するなど、プラットフォームの特性を最大限に活かした作り込みが行われています。
この戦略は見事に的中し、TikTokでの楽曲再生数は5億回を突破。2022年にはMTV「Video Music Awards Japan 2022」で「MTV Breakthrough song」を受賞し、第64回日本レコード大賞では優秀作品賞を受賞しました。
楽曲制作の裏側では、メンバー全員で何度も選曲会議を重ね、「この曲でいこう、これをヒットさせよう」という強い意志のもと、予定になかったMV制作も決定。チーム一丸となった努力が、大きな成功につながりました。
Da-iCEの進化を象徴する楽曲だと感じます。SNSという新しいプラットフォームに最適化しながらも、グループの持ち味である高い歌唱力とパフォーマンス性を失わない、絶妙なバランス感覚に脱帽です。特に、数値化された具体的な戦略と、アーティストとしての本質を両立させた点は、現代のアーティスト活動のお手本とも言えるでしょう。
3. I wonder (2024)
最新シングル「I wonder」は、生見愛瑠主演ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」の主題歌として書き下ろされた楽曲。曲頭のキメを効果的に使用したサウンドアレンジが特徴的で、大野と花村の透明感のある歌声が際立ちます。
制作過程では、楽曲の完成度を追求するため、グループの強みを最大限に活かす工夫が施されました。特に作詞には、「CITRUS」や「スターマイン」でヒットを生み出した工藤大輝が作詞。花村想太が作詞作曲を担当。
「THE FIRST TAKE」では楽器を使用しない声楽バージョンを披露。このチャレンジングな試みは、グループの実力の高さを改めて証明する機会となり、多くの視聴者から称賛の声が寄せられました。
アカペラバージョンでの歌唱は、彼らの実力の高さを改めて証明しました。声の質感や表現力の幅広さは、現在のJ-POPシーンでも屈指のものだと確信しています。特に、楽器のサポートなしでこれほどの表現力を見せられることは、真の実力者だけが持つ特権と言えるでしょう。
4. Promise (2021)
映画「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」の主題歌として、花村想太が作詞作曲を手掛けた壮大なバラード。仮面ライダー50周年という記念すべき作品の主題歌に選ばれたことは、グループの実力への大きな信頼の表れと言えます。
楽曲の特徴は、「家族とは何か」という映画の核心的テーマを深く掘り下げた歌詞にあります。兄弟や家族との絆、守るべきものへの決意など、作品世界観に寄り添いながらも普遍的なメッセージを込めることに成功。ツインボーカルの魅力が存分に発揮された楽曲として、ファンからの評価も高いです。
また、Da-iCEらしい力強いサウンドと壮大なメロディラインが、特撮映画の主題歌として相応しい格調の高さを演出しています。
アニメやヒーロー作品の主題歌は、作品世界観との調和が重要です。「Promise」は単なるタイアップソングを超えて、作品の核心に深く迫る歌詞とメロディラインを兼ね備えた秀作だと評価しています。特に、家族という普遍的なテーマを、自分たちの言葉で表現し切った点は高く評価できます。
5. ダンデライオン (2023)
結成12周年を迎えたDa-iCEの決意を込めた楽曲で、花村想太が作詞作曲を担当。テレビ朝日系ドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」の主題歌として書き下ろされました。
12年という長い活動期間を経て、より洗練された音楽性と確かな実力を感じさせる楽曲に仕上がっています。特に、ドラマの世界観に寄り添いながらも、グループとしての決意と新たな挑戦への意欲を感じさせる歌詞は、多くのファンの心を打ちました。
12年という時間を経て、より洗練された音楽性と確かな実力を感じさせる1曲です。特に歌詞に込められた決意と情熱は、グループの今後の展開への期待を高めてくれます。長年のキャリアを経てなお、進化し続ける姿勢は、アーティストとして最も重要な要素の一つだと感じています。
まとめ
Da-iCEの楽曲の特徴は、確かな歌唱力とパフォーマンス性を基盤としながら、時代のニーズを捉えた展開力にあります。メンバー自身による作詞作曲も多く、アーティストとしての深い表現力が感じられます。
特に近年は、TikTokやYouTubeなどのデジタルプラットフォームでの展開を意識しながらも、ライブパフォーマンスやアカペラなど、生の実力が問われる場面でも圧倒的な存在感を示しています。
また、様々なドラマや映画とのタイアップを通じて、作品世界観に寄り添いながら自分たちらしい表現を追求する姿勢も、グループの大きな強みと言えるでしょう。
2024年も新たな挑戦を続けるDa-iCE。彼らの今後の活動からも目が離せません!
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