お笑いコンビ、エバースの結成秘話は?賞レースの成績などを調査

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はじめに

最近、お笑い界で急速に注目を集めているコンビ「エバース」。2024年10月にNHK新人お笑い大賞を受賞し、その独特な漫才スタイルで多くのファンを魅了しています。今回は、エバースの結成秘話から最新の活動まで、詳しく紹介していきたいと思います。

エバースとは?

エバースは2015年6月に結成された吉本興業所属のお笑いコンビです。コンビ名の「エバース」は、野球用語からきており、バントの構えからバットを引いて投球を見送る動作を指します。この名前には、二人の共通の趣味である野球への愛着が込められています。現在は東京・神保町よしもと漫才劇場を拠点に活動しており、その独特な漫才スタイルで注目を集めています。

野球用語をコンビ名に採用するというユニークな発想が、彼ららしさを表していますよね。スポーツ経験を活かした絶妙な息の合わせ方は、まさに野球でいう完璧なバッテリーを思わせます。

メンバープロフィール

佐々木隆史

  • 生年月日:1992年11月6日
  • 出身地:宮城県登米市
  • 身長/体重:166cm / 62kg
  • 血液型:A型
  • 趣味:野球、バイク、三国志系のゲーム
  • 特技:セーフティーバント
  • 立ち位置:左

幼少期から野球一筋の道を歩んできた佐々木さん。小学校2年生で野球を始め、宮城県の名門・古川学園高校では野球部のキャプテンを務めるほどの実力者でした。高校時代には現在メジャーリーガーとして活躍する菊池雄星選手との対戦経験も持っています。

東北工業大学に進学後も野球部に所属しましたが、厳しいレギュラー争いを経験する中で、自分の新たな可能性を探り始めます。この経験が、後のお笑い芸人としての道を選ぶきっかけとなりました。大学卒業後、「お笑いといえば吉本だ」という思いと、お笑いコンビ「ダイアン」のラジオに影響を受け、迷わずNSC東京校の門を叩きました。

町田和樹

  • 生年月日:1992年4月24日
  • 出身地:神奈川県大和市
  • 身長/体重:182cm / 80kg
  • 血液型:B型
  • 趣味:酒
  • 特技:早食い
  • 立ち位置:右

町田和樹さんの経歴は、お笑い芸人としては異色の道のりを歩んできました。教員の両親のもと、幼少期から教育熱心な環境で育ち、中学時代は野球部で神奈川県大会2位という輝かしい成績を残しています。しかし、偏差値62の進学校・市ケ尾高校に入学後、勉強についていけず留年。教育熱心な家庭環境でのプレッシャーもあり、高校2年生で中退という決断を下します。

その後、フリーターを経て三菱のカーディーラーに就職。営業職として働く中で、自身のコミュニケーション能力の高さに気づきます。「高校中退したら芸人になるのが自然」という独特な発想で、同世代が大学を卒業するタイミングに合わせてNSCに入学。この異色の経歴が、後の独特な芸風にも影響を与えることとなりました。

正反対とも言える二人の経歴が、むしろ絶妙な化学反応を生んでいるように感じます。特に町田さんの経歴は、お笑い芸人としての独特な視点を育んだ要因かもしれませんね。

結成秘話

NSCでの出会い

エバースの結成は、NSC東京校での予期せぬ出会いから始まりました。佐々木さんは当初、別の相方とコンビを組んでいましたが、突然の解散を経験。しかし、この解散がむしろ転機となります。解散を申し出た元相方が、佐々木さんに町田さんを紹介したのです。

初対面の際、人見知りだった佐々木さんに対し、町田さんは「この人は面白そうだ」と直感的な印象を抱きました。佐々木さん自身も、町田さんの不思議な仕切り方に「センスありそうだし、一回やってみるか」と感じ、この偶然の出会いが新たなコンビ結成へと発展していきました。

コンビ名の由来

NSC時代、佐々木さんは中心となってネタ作りを担当。初めて自作のネタを披露した際には、「見ず知らずの人が笑ってくれているのが不思議な感覚だった」と振り返っています。この経験は彼にとって大きな自信となり、漫才への情熱をさらに高めることとなりました。

二人の共通点として野球経験者であることが、コンビ名の「エバース」の由来にもなっています。バントの構えからバットを引いて投球を見送る動作を指す野球用語から取られたこの名前には、二人の趣味や個性が色濃く反映されています。

お笑いの世界では、相方との出会いがその後の人生を大きく左右します。エバースの場合、一見するとマイナスに思える解散という出来事が、むしろ最高の出会いをもたらしました。二人の個性が絶妙にマッチしている様子は、まさに運命的な出会いだったと感じますね。

ネタ作りと漫才スタイル

独自のネタ作成手法

エバースのネタ作りは、主に佐々木さんが担当しています。特徴的なのは、台本を書き起こさず、口頭で相方の町田さんに説明するスタイル。この即興的なアプローチが、自然な会話の流れを生み出しています。

日常生活や社会的な出来事からインスピレーションを得ることが多く、特に「最近気づいたこと」など、身近なテーマを扱うことで観客に共感を呼び起こします。一つ一つのネタを章として捉え、それぞれにオチを用意するスタイルで構成しているのも特徴です。

漫才の特徴

彼らの漫才は、佐々木さんが展開するハチャメチャな論理を、町田さんが淡々とツッコむという正統派のスタイル。日常生活や社会問題を独自の視点で切り込むネタは、「発想が天才」と評価されています。特に野球関連の話題を取り入れたネタは、二人の背景がよく表れています。

コントではなく、しゃべくりだけで展開するスタイルを貫く姿勢も、現代のお笑いシーンで新たな魅力として受け入れられています。

台本を書かないという斬新なアプローチが、逆に生々しい会話感を生み出していますね。即興性を重視しながらも、計算された面白さがあるのが素晴らしいと思います。

注目の賞レース実績

2024年の快進撃

2024年は、エバースにとって飛躍の年となりました。10月27日にはNHK新人お笑い大賞で見事優勝を果たし、290組の参加者の頂点に立ちました。決勝では、Aブロックを1位通過し、Bブロック1位のジョックロックとの一騎打ちを制する形での優勝となりました。

同年には、ABCお笑いグランプリやツギクル芸人グランプリでも決勝進出を果たすなど、着実に実績を重ねています。これらの結果は、彼らの独特な漫才スタイルが、業界内でも高く評価されている証といえるでしょう。

これまでの実績

2023年のM-1グランプリでは準決勝に進出し、敗者復活戦では「ケンタウロス」というネタで注目を集めました。このネタは、その後のSNSでも大きな話題となり、エバースの知名度を一気に高めることとなります。

また、神保町よしもと漫才劇場での定期的な出演を通じて、着実にファン層を広げてきました。2024年にはPodcast番組「エバースの野茂ラヂ雄」もスタートし、活動の場を広げています。

2024年の快進撃は、まさに実力が開花した瞬間だったと言えますね。特にNHK新人お笑い大賞での優勝は、彼らの実力を証明する大きな一歩となりました。

さいごに

エバースは、異なる背景を持つ二人が出会い、独自の漫才スタイルを確立することで、今や若手実力派として注目を集めています。台本を書かない斬新なネタ作りと、絶妙な掛け合いで魅せる彼らの今後の活躍が、ますます期待されます。

エバースの成功は、お笑い界に新しい可能性を示してくれました。独自のスタイルを貫きながら、着実に実績を重ねる姿は、多くの若手芸人の励みになるはずです。

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