はじめに
お笑い芸人として、そしてゲームクリエイターとしても活躍する野田クリスタル。2020年にはR-1グランプリとM-1グランプリで史上初の同年二冠を達成し、お笑い界に新しい風を吹き込んだ存在として注目を集めています。今回は、そんな野田クリスタルの意外な素顔や、気になる恋愛事情について詳しく探っていきたいと思います。
宣材写真変わりました
— マヂカルラブリー 野田クリスタル (@nodacry) August 21, 2020
笑ってくださいというカメラマンの意見を無視できる芸歴となりました
村上は今回の宣材納得いってないとの事です
青髭薄ら笑い野郎 pic.twitter.com/12S2WT9NOe
私が野田クリスタルに注目したのは、お笑いだけでなくゲーム制作の才能も持ち合わせているという多才な部分です。従来の芸人の枠にとらわれない活動スタイルが、現代のエンターテインメントシーンにマッチしているように感じます。
プロフィール
野田クリスタル(本名:野田光)は1986年11月28日生まれの神奈川県横浜市出身。お笑いコンビ・マヂカルラブリーのボケ担当として活動する傍ら、独学でゲームプログラミングを習得し、ゲームクリエイターとしても活躍しています。
幼少期から乗り物酔いに悩まされ、現在でも酔い止め薬を大量に常備しているという意外な一面も。また、ファッションには無頓着で、10年以上私服を購入していないというエピソードもあります。
芸人としての経歴
少年時代の夢の始まり
野田クリスタルは、物心ついた頃から芸人になることを夢見ていました。松本人志(ダウンタウン)の影響を強く受け、高校時代には松本の著書『遺書』を愛読。この頃から既にネタ作りを始めており、お笑いへの情熱を育んでいきました。
15歳でのデビュー
2002年、中学卒業後すぐの15歳という若さで、同級生と共にお笑いコンビ「セールスコント」を結成。当時、視聴率20%を記録する人気番組だったTBS「学校へ行こう!」の企画「お笑いインターハイ」に参加し、約5000組の中から見事優勝を果たします。この快挙は、野田の才能が早くも開花した瞬間でした。
苦難の時期と模索
しかし、横浜から新宿や中野の劇場まで通うことが困難だった相方が離れ、セールスコントは解散。その後、インターネットの相方募集掲示板で出会った相手と「役満」を結成し、2003年に16歳で吉本興業に所属します。しかし、2005年に相方が「教師になりたい」という理由で解散。
さらに「アンビシャス」というコンビを組むも、結成からわずか2ヶ月後、初舞台の日に相方が失踪するという波乱な展開を経験。この時期、野田は7年間にわたって郵便局でアルバイトをしながら、地下ライブで活動を続けました。
ピン芸人時代
コンビ解散後、野田はオールバックにブリーフという独特の出で立ちでピン芸人として活動を開始。芸名の「クリスタル」は大好きなゲーム『ファイナルファンタジー』にちなんでつけられました。
しかし、「くだらない夜のはじまり」「ガムテープ男の物語」といった独特なネタは観客にウケず、アンケートでも批判が相次ぐ日々が続きます。それでも、モダンタイムスやアルコ&ピースとの交流を通じて、独自の芸風を追求し続けました。
マヂカルラブリーの結成
転機は2007年に訪れます。法政大学のお笑いサークルに所属していた現在の相方・村上との出会いです。実は村上は以前から野田のネタのファンで、ライブの出待ち客として現れたのでした。この運命的な出会いにより、2007年2月にマヂカルラブリーが結成されます。
快進撃と二冠達成
2020年、野田は個人でR-1グランプリに挑戦し、見事優勝。これにより、M-1グランプリ、キングオブコント、R-1ぐらんぷりの3大会全てで、史上初のファイナリスト経験者となります。
さらに同年12月、マヂカルラブリーでM-1グランプリに出場し、こちらも優勝。R-1・M-1の同年二冠という史上初の快挙を成し遂げました。特筆すべきは、過去のM-1で最下位を経験しながらも諦めずに這い上がり、ついに頂点を手にしたという点です。
V6との深い絆
野田クリスタルとV6の関係は、前述した「学校へ行こう!」での思い出から始まります。15歳で優勝した際のMCを務めていたV6のメンバーたちとの出会いは、野田の人生を大きく変えることになりました。
番組最終回には自ら足を運び、19年ぶりの再会を果たします。この時、井ノ原快彦は野田を温かく迎え、全員で記念写真を撮影。メイク中だった坂本昌行も立ち上がって参加するなど、メンバー全員が野田を歓迎しました。野田はこの日を「伝説の1日」と表現し、今でもV6への深い感謝の念を抱いています。
お笑い芸人としての成功の裏には、V6との出会いという運命的な出来事がありました。若き日の成功体験と、それを温かく見守ってくれた先輩たちの存在。この経験が、野田クリスタルの芸人としての基盤を作ったのではないでしょうか。
筋肉づくりへの情熱
野田クリスタルの筋トレへの取り組みは、単なる趣味の域を超えています。きっかけは「バスケットボールでダンクシュートをしたい」という素朴な願いでしたが、次第にそれは生活の一部となっていきました。
BSテレ東の『なぜ君は筋トレをしていないのか?』では、バズーカ岡田から脚トレを、腕回り55cm超えの「ポパイ関根」から腕トレを学ぶなど、本格的なトレーニングに挑戦。時には立ち上がれなくなるほどの激しいトレーニングもこなしています。
特筆すべきは、不規則な芸人生活の中でも継続して筋トレに取り組む姿勢です。また、トレーニング後の食事にも気を配り、PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)バランスを意識した食事管理も行っています。
ドラマ&映画「【推しの子】」覆面筋トレ系YouTuber“ぴえヨン”役はマヂカルラブリー・野田クリスタルさん! 齊藤なぎささんらとマッスルポーズを決めるメイキング写真も公開 https://t.co/c3rzWTEvyY #推しの子 pic.twitter.com/6GcZifR4FJ
— Gamer@ゲーム情報 (@GamerNeJp) November 29, 2024
芸人でありながら、ここまで本格的に筋トレに取り組む姿勢には驚かされます。これは野田クリスタルの「やると決めたことは徹底的にやる」という性格の表れかもしれません。
ゲームクリエイターとしての顔
幼少期からの夢
幼稚園に通う前からゲームに親しみ、小学生時代には『RPGツクール』で初めてのゲーム制作を経験。家族全員がゲーム好きという環境で育ち、自然とゲーム制作への興味を深めていきました。
お笑いからゲーム制作へ
本格的なゲーム制作のきっかけは、意外にもお笑いライブでした。「漫才以外のもので笑いを取れ」という企画で、野田は「ゲームを作って見せたら面白いかも」と考えたのです。独学でプログラミング言語HSPを習得し、分からないことは掲示板で開発者に直接質問するなど、積極的に知識を深めていきました。
『スーパー野田ゲーPARTY』の開発過程
Nintendo Switch向けゲーム『スーパー野田ゲーPARTY』の開発は、野田クリスタルのクリエイターとしての集大成と言えます。コロナ禍で世の中を明るくしたいというカヤック社の思いと、野田の夢が重なって実現したこのプロジェクトは、クラウドファンディングで約1357万円という大きな支援を集めました。
特筆すべきは、約2000人のファンから素材を募集し、それらを実際にゲームに組み込んだという点です。ファンとの「共創」をテーマに開発された本作は、野田クリスタルらしい独創的なゲーム作品として評価されています。
おかげさまで『スーパー野田ゲーPARTY』の累計販売数が9万本突破しました🎉
— 【公式】スーパー野田ゲーMAKER (@nodaparty) December 29, 2021
これからも超面白ゲームをつくるためにがんばります😊 2022年も「野田ゲー」を宜しくお願いします!#スーパー野田ゲーPARTY pic.twitter.com/XoETQSsdI7
彼女について
野田クリスタルには現在、7年以上交際している彼女がいます。ペットサロンでトリマーとして働く2歳年下の女性で、現在は同棲中とのこと。彼女は戸田恵梨香や生見愛瑠に似ているという噂もあり、動物好きな性格で野田と意気投合したそうです。
結婚については具体的な予定は明かされていないものの、結婚願望があることは公言しており、今後の進展が期待されています。
芸能人の恋愛事情というと隠されがちですが、野田クリスタルは交際について率直に語る姿勢を見せています。この誠実な態度も、多くのファンから支持される理由の一つかもしれません。
さいごに
野田クリスタルは、お笑い芸人としての才能だけでなく、ゲームクリエイターとしての独創性、そして私生活での誠実な人柄まで、多面的な魅力を持つエンターテイナーです。今後も既存の枠にとらわれない活動を通じて、エンターテインメント界に新しい価値を提供し続けることでしょう。
取材を通じて感じたのは、野田クリスタルの持つ「本物の才能」です。お笑い、ゲーム制作、どちらも中途半端ではない実力を持ち、かつ謙虚な姿勢を保ち続ける。そんな彼の活動からは、これからのエンターテイナーの在り方を考えさせられます。
関連リンク
Twitter: @nodacry
YouTube: 野田クリスタル【野田ゲー】
コメント