はじめに
2025年度前期NHK連続テレビ小説『あんぱん』の出演が決定し、注目を集めている女優・瀧内公美。彼女は映画『火口のふたり』でキネマ旬報主演女優賞を受賞し、『由宇子の天秤』では国際映画祭でも高い評価を受けるなど、実力派女優として着実にキャリアを重ねています。演技の深さと独特の存在感で、多くの監督から信頼を寄せられる彼女の素顔に迫ってみましょう。
基本プロフィール
- 生年月日:1989年10月21日
- 出身地:富山県高岡市
- 身長:167cm
- 血液型:AB型
- 特技:バトントワリング、水泳、ブリゲーム(ブリ、ハマチ、ヒラマサ、カンパチを見分けるゲーム)
- 趣味:山登り、コーヒードリップ、落語鑑賞
- 所属事務所:2024年9月30日に吉住モータースを退社
魅力的なパーソナリティ
瀧内公美の特徴的な才能の一つにタモリ倶楽部で披露した「ブリゲーム」があります。これは富山県の特産品であるブリに関連する独特の特技で、ブリ、ハマチ、ヒラマサ、カンパチを見分けることができるというもの。地元富山の食文化に精通していることを物語るエピソードとして、彼女の素顔を垣間見せてくれます。
また、趣味として挙げられる山登りやコーヒードリップ、落語鑑賞からは、アウトドアとインドアの両面を楽しむバランスの取れた性格が伺えます。特に落語への造詣が深く、古典芸能への関心の高さは、彼女の演技の深みにも影響を与えているのかもしれません。
富山県出身ならではの「ブリゲーム」という特技は、地元愛と同時に彼女のユニークな個性を表現していますね。多彩な趣味からは、知的好奇心の旺盛さが感じられます。
演技への影響を与えた原点
瀧内が女優を志すきっかけとなった重要な存在として、女優の常盤貴子の存在があります。特に、常盤貴子主演の映画『赤い月』(2003年)との出会いは、彼女に大きな影響を与えました。満州事変下での麻薬問題を扱ったこの作品で描かれる、テレビでは触れられないような深い社会性のある題材に強く心を揺さぶられたと語っています。
さらに意外なことに、モーニング娘。の存在も彼女の進路に影響を与えています。同世代の彼女たちが輝いている姿に触発され、「自分にも何かできるのではないか」という思いを抱くようになったそうです。
アーティスティックな作品との出会いと、同世代のアイドルグループからの刺激。一見異なる二つの影響が、現在の瀧内公美を形作っているのは興味深いですね。
教育者から女優へ – 人生の転換点
瀧内は富山県立高岡西高等学校を卒業後、18歳で上京。大妻女子大学児童教育学部に進学し、教員免許を取得しています。大学では教育心理学や教育方法論、特別支援教育など、幅広い教育に関する知識を学びました。
しかし、教育実習中に運命的な出会いが待っていました。実習の帰り道で映画『僕等がいた』の撮影現場に遭遇。その場でエキストラとして参加する機会を得た彼女は、映画制作の現場の空気に触れ、強く心を揺さぶられます。この経験をきっかけに、「自分は本当にこのまま教員になるのか」という深い自問自答を経て、女優への道を選択することを決意したのです。
教育実習という人生の重要な岐路で、偶然の出会いが新たな道を開いたというのは、まさに運命的ですね。教育者としての視点や経験は、きっと演技の幅を広げることにも繋がっているのではないでしょうか。
印象的な出演作品と受賞歴
映画
- 『グレイトフルデッド』(2014年)- 笹野高史とのダブル主演で映画初主演
- 『日本で一番悪い奴ら』(2016年)
- 『彼女の人生は間違いじゃない』(2017年)- 複数の映画賞を受賞
- 『火口のふたり』(2019年)- キネマ旬報主演女優賞受賞作品
- 『花束みたいな恋をした』(2021年)
- 『由宇子の天秤』(2021年)- 国際映画祭で最優秀女優賞
- 『かぞく』(2023年)
- 『奇麗な、悪』(2025年2月公開予定)- 一人芝居に挑戦
- 『レイブンズ』(2025年3月公開予定)
テレビドラマ
- 『凪のお暇』(2019年)- 足立心役
- 『恋はつづくよどこまでも』(2020年)- 石原こずえ役
- 『共演NG』(2020年)- 与謝野・マウリシオ・リリカ役
- 『岸辺露伴は動かない』(2020年)- 片平真依役
- 『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)
- 『大奥 Season2 幕末編』(2023年)- 阿部正弘役
- 『光る君へ』(2024年)- 源明子役
- 『あんぱん』(2025年前期放送予定)- 黒井雪子役
受賞歴
- 2017年度全国映連賞女優賞(『彼女の人生は間違いじゃない』)
- 第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞(『火口のふたり』)
- 第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞(『火口のふたり』)
- 第20回ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア国際映画祭コンペティション部門最優秀女優賞(『由宇子の天秤』)
- 第31回日本映画批評家大賞主演女優賞(『由宇子の天秤』)
柄本佑との深い絆
映画『火口のふたり』での共演で注目を集めた瀧内公美と柄本佑の関係性は、単なる共演者以上の深い信頼関係に基づいています。この作品で二人は恋人同士を演じ、挑戦的なラブシーンにも取り組みました。
撮影中のエピソードとして、柄本の秋田弁に瀧内が思わず笑ってしまうなど、和やかな雰囲気で撮影が進められたことが印象的です。柄本は瀧内について「居住まいが格好良い女優さん」と評し、互いに高め合える関係性を築いていったことが伺えます。
この作品での経験は、二人の俳優としての新たな可能性を開くきっかけとなり、現在でも良好な関係を保っているといいます。
「火口のふたり」柄本佑、瀧内公美、白石一文がananのSEX特集に登場https://t.co/iGBWEDsIce
— 映画ナタリー (@eiga_natalie) August 6, 2019
#柄本佑 #瀧内公美 pic.twitter.com/K8DP1Y9G7k
プロフェッショナルな関係性の中にも、お互いを高め合える関係性が垣間見えますね。このような信頼関係が、作品の質の高さにも繋がっているのでしょう。
朝ドラ『あんぱん』への挑戦
2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、瀧内は黒井雪子役を演じます。この作品は、アンパンマンの生みの親であるやなせたかしとその妻・小松暢の人生をモデルにした物語で、昭和初期の高知が舞台となっています。
瀧内演じる黒井雪子は、主人公の朝田のぶが通う女子師範学校の教師という役どころ。「主人公に立ちはだかる壁として登場する、非常にやりがいのある役」と瀧内自身が語っているように、物語の展開に重要な影響を与える存在として描かれます。
実際の教育実習経験を持つ瀧内だからこそ演じられる説得力のある教師像が、どのように表現されるのか。初の朝ドラ出演となる本作での彼女の演技に、大きな期待が寄せられています。
教育学部出身という経験を活かした教師役。この役柄は、まさに瀧内公美のためにあったと言えるかもしれません。実体験に基づく深い理解が、きっと説得力のある演技につながることでしょう。
さいごに
瀧内公美は、教育者になるはずだった人生から大きく進路を変更し、今や日本を代表する実力派女優として確固たる地位を築いています。多彩な趣味と特技を持ち、知的好奇心旺盛な彼女の魅力は、演技の幅広さにも反映されているようです。
2025年の朝ドラ出演を通じて、さらなる飛躍が期待される瀧内公美。教育者としての視点と女優としての感性を併せ持つ彼女だからこそ表現できる教師役に、多くの視聴者が魅了されることでしょう。
関連リンク
- Instagram: @i.am.kumi_takiuchi
- 公式サイト : Kumi Takiuchi Official Site
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