2024年、ドラマ「Eye Love You」の主題歌「幾億光年」で一躍注目を集めたomoinotake。ピアノトリオバンドとして2012年に結成され、渋谷での路上ライブから着実にファンを増やしてきた実力派バンドです。今回は、新しくomoinotakeを知った方に向けて、必聴の楽曲を厳選してご紹介します。
【ブロガーコメント】 路上ライブから這い上がってきた彼らの音楽性は、とても魅力的。R&B、ソウル、ファンクなど様々なジャンルの要素を取り入れながら、現代的なサウンドに昇華させているのが特徴です。
バンドメンバー紹介
- 藤井怜央:Vocal & Keyboard
- 福島智朗:Bass
- 冨田洋之進:Drums
3人編成とは思えない豊かなサウンドを生み出すのが彼らの真骨頂。特に藤井のボーカルの表現力には驚かされます。
おすすめ曲5選
1. 幾億光年(2024年)
2024年1月にリリースされた「幾億光年」は、ドラマ「Eye Love You」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。二階堂ふみとチェ・ジョンヒョプが共演する作品の世界観を見事に表現し、リリース後にはストリーミング3億回再生を突破する大ヒットとなりました。楽曲の特徴は、緩急のついたメロディラインと、藤井のファルセットと地声を巧みに使い分けた歌唱にあります。さらに、転調を効果的に用いることで日常の移ろいを表現し、リズム隊による洗練されたグルーヴ感が曲全体を支えています。
聴けば聴くほど心に染みる楽曲。ポップなサウンドの中に隠された切なさが絶妙なバランスで表現されています。
2. ラストノート(2024年)
日本テレビ系ドラマ「潜入兄妹」の主題歌として話題を呼んだ「ラストノート」。冒頭から響く印象的なファルセットは、聴く者を一気に楽曲の世界へと引き込みます。エモアキが手掛けた歌詞は、ドラマのシリアスな世界観を色濃く反映。ドライなリズムセクションとエモーショナルなボーカルの対比が絶妙で、Bメロからサビへの展開は、まるで暗闇から光が差し込むような劇的な演出となっています。「幾億光年」に続く注目作として、バンドの実力の高さを改めて示した一曲です。
クールで妖艶な雰囲気を持つ楽曲。ドライなリズムと藤井の歌声のコントラストが素晴らしい。
3. モラトリアム(2020年)
劇場アニメ「囀る鳥は羽ばたかない」の主題歌として書き下ろされた「モラトリアム」は、バンド初の映画主題歌となりました。繊細なピアノワークと心揺さぶる歌詞が特徴的で、切実な感情を描いた珠玉のバラードに仕上がっています。アニメーション映画の世界観に寄り添いながらも、普遍的な愛の物語として昇華させた手腕は見事です。さらに、MVではコンテンポラリーダンスを用いて楽曲の世界観を表現し、視覚的にも印象的な作品となりました。
J-POP史に残る名バラードの一つ。MVのコンテンポラリーダンスも楽曲の魅力を引き立てています。
4. 蕾(2024年)
「僕のヒーローアカデミア」7期のエンディングテーマに起用された「蕾」は、ダイナミックなビート展開とパワフルなサウンドアレンジが特徴です。「絶対にあきらめない」という強いメッセージ性は、ヒーロー作品との親和性も高く、アニメファン層からも高い支持を得ています。タイアップ作品の世界観を損なうことなく、バンドらしさも失わない絶妙なバランス感覚が光る一曲です。
アニメの世界観にぴったりとマッチした楽曲。「あきらめない」という想いが伝わってきます。
5. 心音(2022年)
映画「チェリまほ THE MOVIE」の主題歌として書き下ろされた「心音」は、メジャー1stアルバム『Ammolite』にも収録されています。タイトルの「心音」をイメージさせるようなミニマルなベースラインと、豊潤なグルーヴ感が特徴的です。純粋な愛を描いた歌詞は、映画の世界観とも見事にマッチ。タイアップ作品としての完成度の高さと、バンドの音楽性の高さを両立させた秀作となっています。
タイアップ作品の世界観を巧みに表現しながら、普遍的な愛を描いた秀作です。
omoinotakeの魅力
独自のサウンド
R&B、ソウル、ファンクなどの要素を取り入れながら、現代的なAORサウンドとして再構築。3人編成ながら、豊かな音楽性を持つのが特徴です。
映像作品との相性
数々のドラマや映画の主題歌を手掛け、作品の世界観を見事に表現。普遍的なメッセージ性と高い音楽性で、作品の魅力を引き立てています。
ライブパフォーマンス
路上ライブ時代から培ってきた確かな演奏力とグルーヴ感。生演奏でしか味わえない魅力があります。
今後の展望
2024年、「幾億光年」で大きなブレイクを果たしたomoinotake。今後の活動にも注目が集まっています。omoinotakeの魅力は、卓越した音楽性と普遍的なメッセージ性の融合にあります。「幾億光年」をきっかけに彼らの音楽に触れた方は、ぜひ他の楽曲もチェックしてみてください。
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