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◆Storage Account → Blob Container → ファイルアップロード
Storage Account
Blob・File・Queue・Table など複数のストレージサービスをまとめる「器」。作成時に決める主な項目:
冗長性(レプリケーション):LRS(同一データセンター内3重化)/ZRS(同一リージョン内の複数ゾーン)/GRS(別リージョンへ非同期複製)/GZRS(ZRS+GRS)。コストと耐障害性のトレードオフ。
アクセス層:Hot(頻繁アクセス)/Cool(低頻度)/Archive(長期保管・即時取得不可)。
パフォーマンス:Standard(HDD相当)/Premium(SSD相当、高IOPS)。
Blob Container:フォルダに相当する入れ物。「パブリックアクセスレベル」を Private/Blob/Container のどれにするかで公開範囲が変わる(学習中は Private のままでOK)。
Blobの種類:Block Blob(通常ファイル、今回使うもの)/Append Blob(ログの追記に特化)/Page Blob(VHDなどランダムアクセス用)。
事前に理解しておきたいこと
アクセスキー(フルアクセス、共有パスワードのようなもの)と SAS(Shared Access Signature)(期限・権限を絞った一時的なアクセストークン)の違い。実務では極力SASを使うのが定石。
ライフサイクル管理ポリシー:一定期間アクセスがないBlobを自動でCool→Archiveへ移す、または削除するルールを設定できる(AZ-104頻出)。
◆Recovery Services Vault → VMバックアップ設定
Recovery Services Vault:バックアップ対象(VM、Fileshareなど)をひとまとめに管理する箱。
Snapshotとの違い(試験で混同しやすい最重要ポイント)
Snapshot:ディスクのその瞬間のコピー。同一ストレージ内・短期利用向け。手動または独自スクリプトで管理。
Backup(Recovery Services Vault経由):ポリシーに基づき自動でスケジュール取得(日次・週次など)、保持期間(retention)を指定でき、Vault側の冗長ストレージ(LRS/GRSなど)に保存される。増分バックアップの仕組みで2回目以降は差分のみ転送。
復元の選択肢:元のVMを上書き復元/新しいVMとして復元/ディスクのみ復元してあとで手動アタッチ。
事前に理解しておきたいこと
RPO(どこまでデータ損失を許容するか=バックアップ頻度に直結)とRTO(復旧までどれくらい時間をかけられるか)の考え方。
◆VPN Gateway → 自宅PCからVPN接続
接続方式の種類
Point-to-Site (P2S):個人のPC1台からAzureへ接続。今回はこれ。
Site-to-Site (S2S):拠点(オフィスなど)のルーター同士を常時接続。
VNet-to-VNet:Azure内の別VNet同士を接続。
SKU(性能グレード):Basic/VpnGw1〜5 など。スループットと同時接続数が変わる。学習用途では最安SKUでOK。
認証方式:証明書ベース/Azure AD認証/RADIUS。P2Sでは証明書ベースが手軽。
ルーティング:ルートベースVPN(今のAzureはほぼこちら)とポリシーベースVPNの違い、BGPの役割(大規模構成向け、今回は意識しなくてOK)。
事前に理解しておきたいこと
GatewaySubnetは「区画」、VPN Gatewayは「そこに配置される実体」という、以前確認した関係性(このStepで実際に体験する)。作成から削除まで時間課金される点を忘れずに。
◆Azure Monitor → Log Analytics → アラート作成
Azure Monitorが扱うデータは2種類
メトリック:CPU使用率などの数値データ。リアルタイムに近い。
ログ:イベントやテキストベースの記録。Log Analytics Workspace に保存し、KQL(Kusto Query Language) というクエリ言語で検索・集計する。
診断設定(Diagnostic settings):各リソースのログをLog Analyticsに送るための設定。これをオンにしないとログが溜まらない。
アラートルール:「条件(シグナル)」+「アクショングループ(メール・SMS・Webhookなど通知方法)」の組み合わせで構成される。
事前に理解しておきたいこと
KQLの超基本構文(| where、| summarize など)だけでも触れておくと、このStepがスムーズ。
◆Storage Account → Private Endpoint → Public Access停止
Private Endpoint:PaaSリソース(Storageなど)に対して、VNet内部のプライベートIPアドレスを直接割り当てる仕組み。これによりインターネットを一切経由せず、VNet内部の通信としてStorageにアクセスできる。
Service Endpointとの違い(試験で混同しやすい)
Service EndpointはVNetからのルートを最適化するだけでPaaS側はパブリックIPのまま。Private EndpointはPaaS側にプライベートIPそのものを持たせる、より強固な方式。
セットで行うべきこと
Private Endpointを作るだけでは不十分。Storage Account側の「パブリックネットワークアクセス」を無効化して初めて、外部からの直接アクセスを遮断できる。
◆Private DNS Zone 作成 → 名前解決確認
なぜ必要か
Storageの標準ホスト名(例:xxx.blob.core.windows.net)は、そのままだとパブリックDNSがパブリックIPを返してしまう。Private DNS Zoneで同じ名前をプライベートIPに上書き解決させることで、Step7で作ったPrivate Endpoint経由の通信を実現する。
命名規則:Blob用なら privatelink.blob.core.windows.net のような固定のゾーン名を使う(サービスごとに決まっている)。
VNetリンク:作成したPrivate DNS Zoneを、どのVNetに適用するかを紐付ける設定(これを忘れると名前解決されない)。
◆Hub-VNet / Spoke-VNet → Peering設定
Hub-Spoke構成:VPN GatewayやFirewallなど共通サービスをHub VNetに集約し、各業務ごとのVNet(Spoke VNet)はHub経由で外部と通信する、企業でよく使われる設計パターン。
VNet Peering:2つのVNetを接続する機能。双方向で設定が必要(Hub→Spoke、Spoke→Hubの両方)。Peering自体は無料だが、Peering越しのデータ転送には少額の課金がある。
重要な落とし穴(試験頻出)
Peeringは推移的ではない。Spoke-A ⇔ Hub ⇔ Spoke-B のように繋がっていても、Spoke-AとSpoke-Bが自動的に通信できるわけではない(別途ルーティングやFirewallでの中継が必要)。
Use remote gateway:SpokeからHub側のVPN Gatewayを共有利用するための設定。
◆AVD 作成 → Host Pool → Session Host → RemoteApp
AVDの構成要素
Host Pool:セッションホストVMの集まり(グループ)。
Session Host:実際にユーザーがログインするVM本体。
Workspace:ユーザーがアクセスする入口(AVDクライアントに表示される一覧)。
Application Group:Desktop(デスクトップ全体)またはRemoteApp(個別アプリのみ公開)を選べる。
Pooled vs Personal:Host Poolのタイプ。Pooled=複数ユーザーで共有、Personal=1ユーザー専有。
FSLogix:Pooled構成でもユーザーのプロファイル(デスクトップ設定など)を一貫させるため、プロファイルをストレージ上のコンテナファイルとして保存・アタッチする仕組み。
ライセンス/コスト
開発/テスト目的なら無料試用版でもWindows 11イメージをデプロイ可能(以前確認済み)。ただしセッションホストVM自体のコンピューティング代はかかるため、検証後は削除推奨。
◆AVD → Private Link適用 → Backup設計
ここまでの集大成として、以下の設計観点を統合します。
可用性設計:Session Hostを複数の可用性ゾーンに分散配置、Host Poolの自動スケーリングプラン。
コスト設計:AVDのスケーリングプランで夜間・休日にSession Hostを自動停止、予約インスタンスの活用。
DR設計:Recovery Services Vaultによるリージョン間バックアップ、障害時の復旧手順。
セキュリティ設計:Private Link経由でのStorage/NetApp接続、NSGでのアクセス制御。
AZ-305(アーキテクト向け上位資格)では「唯一の正解」よりも、コスト・可用性・セキュリティのトレードオフを説明できるかが問われます。このStepではその視点を意識しながら振り返ると理解が深まります。
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